ロボット・メカトロ

産業用ロボット

産業用ロボットとは作業者の代わりとなる機械として開発され、現在では圧倒的なスピードや高可搬重量搬送可能であり、劣悪環境下でも動作可能なことから、ものづくり業界には欠かせないものになっています。
昨今、工場などの生産ラインでは安全策を設けない「人と産業用ロボットの共存」が進んでおり、安全、便利、省スペースなものに進化しています。

電動アクチュエータ

電動アクチュエータとはモーターを動力とした比較的小型なロボットです。
高精度な多点位置決めやスピードの変更が可能で、製造ラインの部品の移動、ピックアンドプレイス、圧入、クランプ、塗布等の用途に使用されています。

モーター

モーターとは、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する回転機のことです。
回転機は、電磁誘導作用を利用して機械エネルギーと電気エネルギーの相互交換を行うものです。

サーボモーター

「サーボ」とは、ギリシャ語の「Servus(奴隷)」が原語です。
命令に対して忠実に働く(動作する)システムという意味から、サーボシステムと呼ばれるようになりました。
検出器からの信号を検知して、常に速度や移動量を監視しながら動かすためドライバー(アンプ)と コントローラが必要になります。コントローラと組み合わせれば、高速、高精度な速度制御や位置決めシステムを実現します。

電磁弁

弁とは、水道の蛇口のように流体(エアー、水、蒸気など)の流れを止めたり、流したり、または流れの量や方向を調整する機器で、弁の開閉を電磁石(ソレノイド)の力で行うものを電磁弁といいます。
電磁弁には流体のON-OFFを行う流体制御用の2ポート、3ポート弁とエアーシリンダー駆動用の4ポート、5ポート弁があります

シリンダー

空気圧シリンダー(エアーシリンダー)は、空気圧エネルギーを直線運動に変換する機器で、空気圧アクチュエータの中で最もよく利用されます。手軽に圧力エネルギーを直線運動に変換できる長所と反面、空気という圧縮性のある流体を使用するため、正確な速度制御・位置制御が困難なこと、負荷変動に影響されやすいなどの短所もあります。

空気圧システム機器

圧力源装置(コンプレッサ)、空気清浄化機器(フィルタ・ドライヤ)、制御機器(レギュレータ・スピコン・バルブ等)、作動機器(シリンダ・ハンド等)の各要素で構成されます。
油圧やモータなどの駆動方式に比べ、構造が簡単で、コストが安く、保守も容易で、手軽に使えるという利点があり、装置の自動化・省力化に広範囲に使用されています。

真空システム機器

圧縮空気の力を利用して真空を発生させることにより、対象物の搬送・挿入・位置決めなどの動作を行うシステムです。
傷などのダメージを嫌う対象物や、ハンドなどの作動機器では把持できない形状でも吸着して搬送を行うことができます。
真空吸着力は、大気圧と真空圧との差圧と、大気圧側から真空側に押す面積(吸着面積)を掛けた力となります。このため、高度や天気により大気圧が変動することに注意が必要です。

インデックステーブル

インデックス(割出装置)は、入力軸に等速回転(モーター)を与えることにより、出力軸は定められた角度を旋廻・停止するという一連の動作を繰り返します。入力軸に取り付けられたカムには、幾何学的に解析された運動曲線が施され、出力軸に埋め込まれたカムフォロアを介して、指定した動作(旋回・停止)を実現する機構になっています。再現性や剛性が高い反面、動作を変更するためにはカムを再設計する必要があります。対して、モータそのもので割出動作を行う(=ダイレクトドライブ)製品の場合、動作の変更が容易です。