株主・投資家の皆様には、日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。

 当社は、「エリアNo.1の存在価値のあるパートナーになる」をスローガンとした、第11次中期経営計画を推進しております。バックキャストの発想を徹底し、中部エリアで培った経験を関東や関西、九州など日本全国で展開し、お客様に高い価値をお届けすることで当社の企業価値を向上させてまいります。各地域で「エリアNo.1」の集合体となることを目指してまいります。あるべき姿をしっかりと描き、現状とのギャップを埋めていくことが第11次中期経営計画の大きな柱となります。そして、そのあるべき姿は、できないかもしれないというぐらい大きな夢を描いてチャレンジすることが重要だと考えております。そこで「できませんではなくて、できるためにはどうするかをみんなで考えていこう」と旗印を掲げました。たとえ目標を達成できなかったとしても、描いた夢に対してどれだけ歩みを進めたか、どれだけ前向きにチャレンジしたかを評価したいと考えております。


 また、水素ビジネスの近況につきましては、北海道苫小牧市で建設を進めておりました大規模再エネ水素サプライチェーン構築に向けた実証事業のための設備が完成し、2025年2月に竣工式が執り行われました。当社は、当社製純水素型燃料電池発電機の納入及び水素出荷設備の設計と施工を担当しております。今回の実証事業では、安定的に年間最大100万N㎥の再エネ水素を製造・供給し、夜間余剰電力の有効活用による製造コスト低減、地域内での水素利用を通じた需要創造と経済好循環、寒冷地で広く普及している灯油使用量の削減に貢献する予定です。


 さらに、すべてのステークホルダーの皆様に当社の目指しているところや事業の強みを広くご理解いただくため、統合報告書を発行いたしました。本報告書には、当社の経営戦略、成長戦略、水素ビジネス、ESG情報など、財務情報と非財務情報を融合した幅広い情報が含まれております。当社ウェブサイトに掲載しておりますので、ぜひご一読いただけますと幸いです。

 株主の皆様におかれましては、今後とも引き続きご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。

 

2025年6月