PEOPLE

 

 

営業

A. I.

 

2004年入社

 

自分の手掛けた製品が世界で一斉に立ち上がる。

2012年、ある自動車部品の新型製品を世界展開させるプロジェクトに関わりました。この製品は、従来とは異なる製造方法で、数千万単位の製造コストカットが見込める優れもの。私の仕事は、量産化に向けた生産設備の提案でした。優れた製品を「構想通りの精度で、できるだけ安く世に出すために“どんな設備や機械を作るか”」が知恵の絞りどころ。お客様からの仕様書をもとに、「一番精度を求められるのはどこか?」「製品単価はいくらの想定か?」「機械を入れる工場の規模は?現場スタッフはどう動くか?」など、製品のことはもちろん、設備を使う環境まで事細かにヒアリングします。そうして、お客様の要望に適う設備を提案するのです。

 

大変だったのは完成後です。この製品は、メキシコ、インド、ブラジル、タイ、中国…、世界各地へ広がっていきました。その生産設備を一手に担うのが明治電機工業。主担当は私です。「世界を股にかけた仕事をしている」と言えば、カッコ良く聞こえるかもしれませんが、実際の仕事は一筋縄ではいかない。まず、国によって製品の仕様が少しずつ違う。

当然、設備も細かい調整が必要です。設備は日本で作って輸出するため、現地で「動かない」「仕様と違う」となっても簡単に対処できません。入念なチェックをして送り出します。この作業が何カ国も同時に進行した時は手一杯でした。また、メキシコやブラジル、インドには、設備立ち上げのため足も運びました。時には、届いているはずの機械が空港で止められて工場にこない、という日本にいてはなかなか経験できないトラブルもありました。提案から世界展開まで非常に濃い1年間を過ごし、経験値も精神的な強さも身につきました。なにより、世界中で何百万、何千万もの車に取付ける部品を作っているのが自分の手掛けた機械だと思うとこんなに誇らしいことはないです。この仕事、実はまだ終わっていません。増産、新規展開の話もいただいています。いつか本当にこの機械で世界中を股にかける日がくるかもしれません。

 

 

 海外へ広がり続けるネットワーク

明治電機工業は、アメリカ、イギリス、中国など、海外に5つの拠点があり、海外へ進出するお客様をサポートしています。岩崎の話にあるように、現地に拠点のない場所には営業自ら足を運ぶことも。

 日本国内で世界を相手にできる

お客様のグローバル展開が進む中、国内拠点に勤務していても海外に製品を納める機会は多い。言語の壁をネックに感じる必要はありません。メールや書類作成など、必要最低限の言語力は業務の中で身に付きます。